転職とかそういうことを考えたりするお年頃。
結局なんだかんだ言って、転職するモチベーションって金だと思うんすよ。「やりがい」とかってのはもちろんあるんすけど、薄い。
29歳までバンドやりながらフリーターとしてふらふらしてきて、「こりゃやべえかも」って思ったタイミングでたまたま潜り込んだウェブ制作会社が、そらもう絵に描いたようなブラック企業で。
朝10時に出社して、気づいたら22時で、「お。まだ早いなあ」って思う感じが普通になるって言えば伝わるだろうか。
日付をまたがない日はほぼなく(つうか、保守案件でリリースタイミングを0時にすんじゃねえよ!!!!)て、下手すると朝5時に帰宅とか。
「お日さま、おはよう。今日もがんばるね」
で、通常通り朝10時に出社。
あの頃の私の睡眠時間はかなり狂ったものになっていたように思う。
「それだけ働いたら残業代が出て、実入り良かったんじゃない?」
残業代、なにそれ?美味しいの?
当然のごとくサビ残を強要し悪ぶれることもなく「技術ないからその分労働時間で埋めないとね」って言ってた、社長。おい、お前だよT岡!!!退職後に内容証明で残業代請求したが、なしのつぶてとかどんだけハート(心臓)強いんすか。タイムカードとかない時点で気づくべきよね。無くていいんだっけ、タイムカードって。
まあ、当時の自分は初の正社員っていうのと(比較対象がないってことね)、持ち前のポジティブシンキングで「うん。社長の言ってることにも一理ある」とか思ってたからな。タイムマシンに乗って当時の自分にビンタくれてやりたいぜ。
んでまた、先輩(上司?)が最悪なわけで。会社全体を見るとそこまで人格崩壊してる人とかはいなかったが、直属でついてたこいつが能力もないくせに、ひどくってさ。勉強会と称してオライリーのサイ本を朗読してくださった。いやあ、本当に勉強になるねーー。な、ら、ね、え、よ!!!!
ただでさえ激務な上に「自学しろ」って言われて、午前5時退勤でも、1時間早く出社してね。そんでそいつの自学用カリキュラムがまた、全体を通して「ググレカス」みたいな酷いもんで、「お前、本当に俺のこと育てる気あるん?」てなるよね。
ネチネチとミスを責めたり、自分の指導者の責任を放棄したり、いやあ、駄目上司のすいを集めるとこういう生き物ができるのかな?当時は「俺ができないのが悪い」て自分を責めてばかりだったけど、おかしなことばかりが起こりすぎてよくわからなくなってたんだね☆
A澤、おめーのことだよ!!!くそダサいサッカージャージ着てるんじゃねえよ、阿保が!!!あと、そのニヤついた笑い方大嫌い。
おかげで、後輩の面倒見るとき、「絶対こうならないようにしよう」って反面教師になったよね。未だにそういう上司見ると、殴りかかりそうになるよね。はい。
まあ、そんな感じで、初社会人は見事に失敗したわけだけど、少ないながら、悪いことばかりでもなかった。
社内のソースコードは早い段階からGitで管理されてて、案件もキャパオーバーになる程度には多かったから、どうしたら効率的に仕事こなせるのかは、自然と自分なりに考えるようになった。Sassとかに触れたのもここきっかけだったし、Javascript使っての開発とかもわりに面白いことやらせてもらえたし(A澤のアドバイスはまったく意味を成さなかったが)、何より社会人未経験の、コーディングなんてバイトでしかやったことないような人間を雇ってくれたのは、感謝して(やってもいい)いる。
まあ、読んでもらえばわかるとおり糞みたいなブラックだけど、正直この会社に入ってなきゃ、今の自分はないとも言えちゃうのは悔しいけど、認めざるを得ない。今から入れって言われたら全力で逃げるけど。
余談として、ある程度長い時間働いてると、本当にハイになって来て23時くらいを過ぎると、異常に頭が冴え出すんですよね。学祭ノリになると言えばいいのか(学祭に楽しい思い出なんかひとつもないが)。
余談おわり。
流石に身体壊しそうな気しかしてなかったので、2年して辞めた。
就職や転職考えてる人はこういうところ、踏まないようにな。切羽詰まってるときって、判断力なくなってるから、「俺にはこの会社しかないかも」とか思っちゃうけど、案外そんなことないから。若さで無理やり乗り切るにしても、2年で見限ることと、その社風に染まらないように絶対気をつけるべきだ。
何が一番怖かったかって、その状況に自分含めて、社員が「おかしい」と思わなくなってることなんよな。つれえつれえ。
普通に労働基準法が無視されてくとか、とんだダークサイドだよ。
あ、あとね、ボーナスもらえたよ!2年勤めて、2年目の夏に20000円支給されました!やったね!わーい!ふざけるのも大概にしろ!!!
長いな。だが、続けよう。
そんなこんなあってさすがに逃げようと思い、転職活動を始めた。
なんやかんや面接を受けたり東京行ったりとかしてたんだけど、やっぱり頭がやられてたからなのか心が折れてたからなのか、まともに就活も出来ず、なにせ金も無いしで、心折れかけてきてたときに、昔アルバイトで勤めてた会社の社長から連絡あって、うちに来ない?って言われた。まあ、そこもそこそこヤバめで(労働環境も商売も)、でも、配属されるところはそこそこホワイトだとの情報をバイト時の同僚からも聞いていたのと、なんにせよ転職活動に心がぼきぼきに折れていたので、受けることにした。
実際働いてみると、給料もいいし、定時で上がれるし、仕事も(エンジニアが当時俺しかいかなったから)裁量任せてもらえるし、前述の糞ブラックに比べるとマジで天国だと思った。
何より驚いたのが、入社して二ヶ月後の12月、給与明細を渡されて、そこにしれっと「賞与 50万円」って書いてあったこと。
ボーナス、なにそれ美味しいの?状態だった私が舞い上がったことは言及するまでもないと思う。普通に日常業務こなしてただけなのに、年二回、給料が3倍入ってくるとか、気が狂ってるとしか思えなかった。おしっこちびるかと思った。価値観が揺らいだ。
で、結局その会社も3年勤めてやめた。
大きな原因は、その会社の商売自体が(深くは触れないが)法的にギリギリアウト目なところと、会社内でパワハラ横行(俺のいた部署以外)してて、それを見てるのがあまりに辛くなったことと、大阪に通うのがしんどかったこと。
所属意識なんかないと思っていたし、金さえもらえるなら会社がなんの商売してようが、自分以外の人がパワハラ受けてようが関係ないって思ってたけど、予想以上にそういった環境にダメージを受けていたらしく、心が弱っていくのがわかった。
転職をしようと思い立って一ヶ月。実際に転職活動始めて一週間で今の会社に内定をもらった。何社か受けてて、面接であからさまなブラック臭しかしないようなところしかないなか、今の会社はめちゃくちゃまともだった。真っ当に法令遵守し、社員のQOLについて、真摯に向き合っている(ように見えた。まあ、たしかにちゃんと向き合っている部分はあるんだけど)。
今までウェブ系にずっぷりだったので、SIerって仕事に不安しかなかったし、何よりJavaなんて触ったことなかったからどうしたらええんや、って思っていたが、なんとなくで物事は進んで行くもので、結局今の会社でもフロントエンド開発を担当している。
ただ、これまでと大きく変わったことがあった。
客先常駐という勤務形態。
これが地味に効いてきた。
今の会社のことを私は好いている。
上司も同僚も嫌な人はいないし、どちらかというと、好きな人が多い。
みんな穏やかで、話していて楽しい。
でも、普段通うのは「客先」。
関係先にメールを出す時も「(客先)の●●です」と書く。
私はいったいどこに所属してるんだ。
あとは、給与面。
最初はスキルのミスマッチ(まあ、そらSIerからしたら、フロントエンドなんて糞ほど役にも立たないのだろう。知らんけど)と言われて年収、前職より減したのだが、結局配属された先は私の専門分野。つーか、私以外にフロントわかる人いない。
だから、社長に給料上げろやって、直談判してみたんだけど、これがのれんに腕押しでね。
入社前まで抱いていた「良い会社」ってイメージががらがらと。
「転職をチラつかせてそんなこと言ってくるやつはいらない」みたいなこと言われてさ。正直ショックだったよ。贔屓目に見ても、わりと社内に新しい風吹かせてるつもりだったし、技術情報のスタックであったりとか、未だにサブバージョンで亀な現場に無理やりGit導入させたりとかさ、Xammpとかあかんから、ってVagrant使って、少しでもローカル環境を本番に揃えたりとか、SIerの負の遺産を払拭すべく頑張って来たつもりなのに、これかーって。
結局ね、社員が会社からどの程度評価されてるかの指標って、金でしかないと思うのよ。もちろんさ、上司から褒められたりとか、なんらかの役職任せられたりとかあるけど、それって受け手によるじゃない。
冷たいように聞こえるかもだけど「自分の技術をいくらで買ってくれるか」ってことが、わりとわかりやすい尺度で、それに金を出してくれないなら、口で何を言ってても所詮その程度の評価なのか、ってなっちゃうと思うのよね。違うのかな。
なので、来年の目標、転職にしました。
もうちょっとずつ始めてて、色んな企業からオファーもらってる。
給与水準も今よりはるかに良い。技術領域も楽しそうだ。
一年ちょっと勤めてみて、客先常駐、SIerというのが向いていないことがわかった。あと、口先だけとかめぐリズムくれるだけの月次褒賞なんてなんの意味もない。※一年で二回課長賞いただきましたが、なんの感慨もなかった。
認めてるなら金払えや。
やりがい搾取の新たなやり方を見て、むしろ前と前々の会社のブラックよりより深い闇を感じた、今日この頃でした。
※最近全然バンドのブログじゃなくなってるけど許してつかあさい。
フランク・ザッパと私と大槻ケンヂと
アップルミュージックってやつにとうとう絡め取られまして、先々月から入ってるんですが。
これ、確実に物理メディアの音源壊滅的な打撃受けるんじゃないのってくらい揃いがよくって。
きゃっきゃ、きゃっきゃ言いながら音源探ししてたら、
・pavement→ある(ほぼ全アルバム)
・weezer→ある(ほぼ全アルバム)
・チャットモンチー→ある(わりとメジャー目な数枚)
まあ、ここまではわからなくもないのだけど、
・非常階段
・fOUL
・ruins
が入ってるのはまじで意味わからん。俺得でしかないじゃないか。
cowpersなんて、廃盤になっちゃってそもそも円盤が手に入らないのまで入ってるしさ。泣けるわ。
ヘルチャイルドとかボミットレムナンツなんかも入ってて「すてぃーぶじょぶずはですめたるにもやさしい」って思ったよ。
んで、ね、ザッパはほぼ入ってるのよ。まあマニアとかではないから、これ入ってないみたいなのわからんけど。
中学のときに初めて大槻ケンヂの「のほほん日記」を読んで、なぜかめちゃくちゃお気に入りになって、それ以来大槻ケンヂの本の中で触れられる映画や本や音楽を漁って来てた。
友だちがいない思春期を過ごしてたから、ほぼ唯一と言っていいくらい文化的な情報源が大槻ケンヂだった。
ナパームデスもINUもばちかぶりもあぶらだこも真心ブラザーズもDEVOも大槻ケンヂの本で知った。そういうなんかよくわからないけど毒毒した破壊的な世界があるんだ、ってわくわくした。
どれも中古CD屋でがんばって探して(今みたいにネットで簡単に聞けなかったの、逆によかったな、とは思う)、買って聞いたけど、当時のメロコア脳のわたしにはむずかったよ。
全然分からなくて、買ったものの積んでおいて。大学生になって色々な音楽聞くようになって、ようやく良さがわかったり。
ザッパも、レコードで買って来たものの、同様に分からなくて。
で、アップルミュージックに当時買ったアルバムがあったから改めて聞いてるんだけど、これがめちゃくちゃに良いのよね。
これ。
あべに貸したまま返って来てない。
寒さに強くなった
ちょっと前までは冬になったとなると外気温に関係なくももひきを装備していた。
でも、今年は今日まで我慢できたのだ。
わりと薄着で生きていける身体。
京都が育ててくれた私の身体。
道民は冬に弱い。
内地の人に何度言っても理解してもらえないんだけど、本当にそうなの。
道民の自宅はがんがん暖房炊いて、もちろん二重窓で、外気の入り込む余地なんかないもんだから、暖かい。
外には出ない。出るにしても、車でドアトゥードアなので外気に触れない。
私が上洛した数年後くらいに札幌駅から大通りまでの長い地下通路もできたことによって、市民は外気に触れずに買い物が可能になった。
京都はね、底冷えっていうやつなの?なんか異常に寒い上に、部屋の断熱仕様、ランクDくらいだろ。寒すぎるって。
北海道にいた頃は雪が積もってる道を夜にガシガシ散歩するのが好きだった。雪が音を吸うからなのか、本当に静かで、明るくてなんとも良かった。踏みしめられた雪が鳴らす音を聞きながらどこまでも歩いて行けそうな気がしたんだ(まあ、これは嘘だけど。どこまでも行ったら死ぬ)。
京都は好きだけど、冬がこんなに寒いのに雪が降らないから不合格。
また、冬の北海道で夜に散歩することって、この先あるのかな。※考えてみたら2008年がラストでした。
最近、死ぬのが怖い
小3くらいのときかな。
「死ぬ」という事象をぼんやりわかりかけて来て、夜寝る前にそれがひどく怖くなって、寝ていた母親に「お母さんもお父さんも死ぬの?僕も死ぬの?」みたいなこと聞いたけど「そんなこと言っても仕方ないからとりあえず寝ろ」みたいなこと言われて、恐怖は取れず、泣きながら無理やり寝た記憶がある。
で、よく考えたら死に対する恐怖ってそれ以来覚えたことなかったんだよね。
もう少しあっても良さそうなのに。
最近になって、死ぬのが怖いと思うことが増えた。
別に今が幸せだからとか(いや、充分すぎるほど人に恵まれてるんですけどね)、やり残したことがあるからとかじゃなくて、単純に死のむこうにある(ない?)なにもないことが怖いんだ。
加齢によってリアルに死が近づいてる実感があるからだし(つうても平均寿命ならまだ40年以上ある)、居酒屋で知り合った60過ぎの気のいいおっさんとかが手術を乗り越えて酒控えてるの見たりだとか(まあ、でも、飲むのは飲むのね、と思った)、意外と近いところに居たんだな。死。
月曜日にたろうんちで二人で飲んでて気づいたら中央分離帯みたいなところで寝てて、なんとか帰って朝起きたら眼鏡なくしてて、頭から血が出ていた。体のいたるところ打撲してた。何も覚えてない。
そういや中島らもは酔っ払って階段から落ちて死んだんだっけか。
大人にならず、馬鹿なままでこのまま生きていきたいけど、死に近づくような馬鹿はやめよう。な。
まだ、もう少しは生きていたいや。